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テープライターの仕事をしながら感じたことをブログに書かせていただいています。テープ起こしの仕事に役立てていただけるようなお話も少しずつさせていただけたらと思っています。


by harmony2003
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聞き取りにくい音に対する考え方……2つ

テープ起こしの仕事をしていると雑音が入ったり、とても小さな音のテープをお預かりすることがあります。

ある人は、「聞き取りにくいのだから不明部分が大量にあっても当たり前。それは録音に失敗したから仕方がないよ」と言います。でもわたしは、聞き取りにくい音とはいっても文字にして残したいと思っていらっしゃるくらい大切な声。それなら1つでも多く不明部分を減らして納品したいと思っています。その音を聞いたときの気持ちの持ち方で仕上がりレベルに大きな差が出てくると思います。

もちろん最新の音声編集ソフトでノイズ除去したりレベルを上げたり、できる限りのことはします。でも最後はやはり人の耳で何度も聞くことだと思います。どうしても分からないと思っていた言葉が何度も聞いているうちに聞こえたときに、「ああ、この仕事をしていて良かった」と思う瞬間です。

それと、聞き取りにくい音に対して誠実な仕事をすることでお客様からの信頼を得ることができたような気がします。聞き取りやすい音の場合は、実力の差や仕事に取り組む姿勢の差はあまり目立ちません。でも聞き取りにくい音になった途端、実力の差、意識の差は歴然と出ます。もちろん最初から次の仕事をもらうために意識してやってきたことではありませんが、聞き取りにくい音に対してきちんとした姿勢で仕事をすることで、継続依頼していただいているお客様がいらっしゃいます。聞き取りにくい音が届いたときこそチャンスなんだとプラス思考で仕事をすることではないかと思います。
by harmony2003 | 2004-12-06 08:49 | テープ起こし・聞き取る力